ピックルボールは、バドミントンコートと同じ広さのコートの中で、板状のパドルで穴の開いたボールを打ち合うスポーツです。最大の特徴は、ラケットよりも小さく短いパドルは扱いやすく、穴の開いたボールは風の抵抗を受けることによってそこまで速度があがることなくコントロールしやすいため、お子様からお年寄りまでみんなが楽しめるスポーツとなっています。
やり方・ルール
初心者のためのピックルボール講習会(動画でわかりやすく)
ピックルボールのやり方(イラストでわかりやすく)
サーブ
・サーブはアンダーハンドで打たなければならない
・ボールを打つ瞬間は、手首が腰よりも低い位置で尚且つ、打点は手首よりも低い位置でなければならない。つまり、パドルのヘッドが手首よりも高い位置にあるとアウトになる。
・2021年に新ルールとして※1「ドロップサーブ」が導入されました。ドロップサーブの場合、打つ位置についての規制がありません。
※1「ドロップサーブ」とはボールを持った手からボールを落とし1度バウンドさせてから打つサーブの事。
・サーブは、少なくとも片方の足がベースラインよりも後ろに着いた状態で始める。ボールを打つまで、どちらの足もベースラインを踏んだり、コートの中に入ったりしてはいけない。
・サーブは対角線上のコートに向けて打ち、相手コートのノンボレーラインを越え、ベースラインとサイドラインに囲まれたエリアに入れなければならない。
・サーブは1回のみ。
しかし、打ったボールがネットに触れた後、正しいエリアに入れば、そのままプレーは続行するが、サーブしたボールがネットに触れて※2キッチン内かノン・ボレー・ライン上に落ちたら失点となる。
※2「キッチン」とはノン・ボレー・ゾーンの通称。
サーブの順序
ダブルスの場合
・コートの右サイドにいるプレーヤーからサーブを始める。
・ペアそれぞれに1球ずつサーブを打つ機会が与えられ、ミスをしない限りは同じ人がサイドを変えながらサーブを打つ。1人目のサーブの時にミスをしたら2人目がサーブをし、またミスをしたらすぐに相手側にサーブ権が移るという特別なルールになっており、ポイントはサーブ側にしか入らない。
シングルスの場合
・自分のスコアが0と偶数時には右サイドから、奇数の時には左サイドからサーブを打つ。
ツーバウンドルール
・リターンする人は、サーバーが打ったボールを1度バウンドさせてから打たなければならない。また、サーバー側もリターン側が打ったボールを1度バウンドさせてから打たなければならない。
1球目(サーバーが打ったボール)がバウンド=ワンバウンド、2球目(リターン側が打ったボール)がバウンド=ツーバウンドした後の3球目以降はノーバウンドで打ってもよい。
ノンボレーゾーン
●ノンボレーゾーンはその名の通り、ボレーをしてはいけない。(ノーバウンドでボールを打ってはいけない)エリアの事であり、そのエリアは、コートのネットを挟んで両側7フィート(2m13㎝)以内のことを言う。
●ボレーをする時に、ノンボレーゾーンの中に入ったら※3フォールトになる。ノンボレーラインを踏む、ノンボレーラインを含むノンボレーゾーン内にプレーヤーが身に着けているもの(ウェアや帽子など)や持っているもの(パドルなど)が触れることも含まれる。
※3「フォールト」とは反則の事。
●ノンボレーゾーンに入ってはいけないわけではなく、ノンボレーゾーンの中でも、バウンドをさせれば打つことができる。バウンドをさせて打つよりも、ボレーの方が決めやすいため、ノンボレーラインのギリギリのところに立ち、ラリーを続けながら、相手のボールが浮くのを待ってボレーで決めるというのがピックルボールの醍醐味でもある。
ラインのコール
●ボールはどのラインにも触れていればイン(セーフ)となる。ラインに触れるとは、ボールがラインに接している必要がある。ボールが接している部分がラインの外側である場合にはアウトになる。
●サーブは例外で、ノンボレーラインを越えなければならず、オンライン(ライン上)の場合はショートであり、フォルトとなる。ネットに触れて落ちた場合も、オンラインの場合は、フォールトである。
フォールト
●ルールに反するすべての行為である。フォールトの時はプレーを止められる。
●レシーブ側のフォルトはサーブ側のポイントとなり、サーブ側のフォルトは、サーバーの交代かサーブ権がレシーブ側に移ることとなる。
フォールトの例
●サーブがレシーブ側の決められたエリアに入らない。
●サーブまたはレシーブのボールがネットする。
●サーブを返す時、レシーブを返す時、それぞれがバウンドさせずに打つ。(ツーバウンドルールを守らない。)
●ボールがコート外に出る。
●ノンボレーゾーン内またはノンボレーライン上でボレーを打つ。
●レシーバーがサーバーの打ったボールを、2回バウンドをさせてから打つ。
●ラリーが続いている(インプレー)時に、プレーヤーの身体、ウェア、パドルがネットまたはポストに触れる。
●ラリーが続いている(インプレー)時に、ボールがプレーヤーの身体、ウェア、メガネなどに当たる。
●ラリーが続いている(インプレー)時に、ボールがバウンドする前に、何か物に当たる。
サーブ側(サービスチーム)の決定
コイントス、じゃんけんなどをして最初にサーブをする方を決める。勝った方が、サーブを打つ、好きなサイドを選ぶのどちらかを決めることができる。
サイドを選んだ場合は、レシーバーとなる。2つの数字のうちのどちらかを選び、審判が予め決めておいた数字を選べば勝ちという方法がおこなわれることもある。
コールの仕方
・自分のポイント、相手のポイント、自分がペアの中で1人目のサーバーなのか2人目のサーバーなのかの3つの数字を言う。ゲーム開始時、サーバー側は1人しかサーブができないため、数え方としては2人目と考える。つまり、ゲーム開始時のカウントは0(自分のポイント)-0(相手のポイント)-2(2人目)「ゼロゼロツー」となる。3番目の数字は、1人目の1(ワン)か2人目の2(ツー)しかない。
コールのタイミング
・パドルでボールをヒットする前までに完全にコールをする
ゲームの終了
・どちらかが11ポイント(他に15、21ポイントの場合もある。)先取した方が勝ちとなる。10対10となった場合は、2ポイント差がつくまでおこなう。3ゲームマッチでは2ゲーム先取した方が勝ちとなる。