ゴルフ練習器具Sky Trak(スカイトラック)とは!?
前回、ボールスピードを上げるにはミート率をアップさせるって考え方についてお話ししました。では、ミート率ってどうやって上げるの?ってなりますよね。
数値からクラブヘッドの動きを理解する事で、ヘッド軌道の改善につながりますのでシェアしたいと思います。
会員制複合施設sanTas(サンタス)のレンタルスペース(BASE3)には、計測精度が自慢のゴルフシミュレーターSkyTrak(スカイトラック)を導入しています。
打ち出し方向とサイドスピン量からクラブヘッドの軌道が導き出せるんですよ。
ゴルフシミュレーターで打ち出し方向、サイドスピンの計測値を知り、ミート率をあげるために練習しちゃいましょう。
ゴルフシミュレーターSkyTrakで計測
サンタスの自動車整備士「てっちゃん」が、SkyTrak(スカイトラック)でドライバーの打球を計測しました。
項目 | 計測値 | 内容 |
キャリー | 237.9Yard | ボールの着地地点までの飛距離 |
総距離 | 253.2Yard | キャリーとラン(着地地点からの転がり距離)を合わせた総飛距離 |
中心左右ブレ | -16.3Yard | |
最高到達点 | 28.1Yard | |
ボールスピード | 62.0m/s | アマチュアなら60m/sがひとつの目安 |
ヘッドスピード | 44.7m/s | アマチュアなら43m/sがひとつの目安 |
バックスピン | 2374rpm | 最大の飛距離を得るには、ボールスピードに応じた、バックスピン量が必要です。 |
サイドスピン | -169rpm | -はドロー・フック +はフェード・スライス |
打出角度 | 16.2deg | 最大の飛距離を得るには、ボールスピードに応じた、適正な打出角度が必要です。 |
打出方向 | -3.0deg | |
停止方角 | -3.1deg | |
降下角度 | 37.4deg |
ミート率が良い方
ストレートボール
フェースアングルがストレートに入り、初速値が出ている弾道。
打出し方向 ±5°
サイドスピン ±500回転
自動車整備士「てっちゃん」の計測値
打出方向 -3.0deg サイドスピン -169rpm
結論から言いますと、打出方向とサイドスピンはの数値内です。
フェースアングルがストレートに入り、初速値が出ている弾道と言えるでしょう。
サイドスピン値がバラツク方
打出しストレートスピン値がばらつく
オフセンターヒットが原因。
ヒールヒット=スライス回転
ヒールはヘッドのシャフト側の部分を指します。かかとという意味です。靴を見立ててネーミングしています。
クラブのヒール(根元部分)に当たると、距離は落ちるし左右にも曲がってしまい、長いクラブになればなるほどその傾向は強くなり要注意です。ゴルフボールとの距離が近いことが考えられますので、少し下がるかクラブを短く持ちましょう。
トゥヒット=フック回転
トゥは先端部分をいいます。つま先を指す英語からきています。
少しゴルフボールから離れているかもしれません。半足分、前に進んでみましょう。距離が開きすぎると腕だけを振るかたちになる恐れがありますので、注意が必要です。
インサイドアウトのフック
ドローボール
フェースアングルがストレートに入り、インサイドアウト軌道にてフック回転。
打出し方向 +1°~+10°
サイドスピン -100回転~-1000回転
インサイドアウト、クローズフェースのプルフック
フックボール
フェースアングルがクローズに入り、インサイドアウト軌道にてフック回転。
打出し方向 -5°以上
サイドスピン -500回転以上
アドレスで左足を少し後ろに引いて構えることがおすすめの方法の1つです。
左足だけ引いたまま、腰のライン、上半身もしっかりとスクエアスタンスで構えましょう。
この状態でスイングすると、バックスイングで外側に上げやすくなるので、切り返しでインサイドから振りづらくなります。
結果インサイド・アウトの軌道が少し小さくなりやすいです。
またインサイド・アウトになりがちなゴルファーは、グリップがフックグリップ気味です。
クラブを握る際は正面から見て、左手の拳の山が2個〜2個半ほど見える程度は見えているように握る事を意識しましょう。
うまく使いこなすことにより大きな飛距離を出すことの出来るドローを扱うことが出来ます。
アウトサイドインのフェード
フェードボール
フェースアングルがストレートに入り、アウトサイドイン軌道にてスライス回転。
打出し方向 -1°~-10°
サイドスピン +100回転~+1000回転
アウトサイドイン・オープンフェースのスライス
スライスボール
フェースアングルがオープンに入り、アウトサイドイン軌道にてスライス回転。
打出し方向 +5°以上
サイドスピン +500回転以上
アドレスで右足を少し後ろに引いて構えることがおすすめの方法の1つです。
右足だけ引いたまま、腰のライン、上半身もしっかりとスクエアスタンスで構えましょう。
この状態でスイングすると、ダウンスイングの時にヘッドが外側から降りにくくなるのです。
結果アウトサイド・インの軌道が少し小さくなりやすいです。
またアウトサイド・インになりがちなゴルファーは、グリップがウィークグリップ気味です。
クラブを握る際は正面から見て、しっかりと左手の拳2つは最低でも見えているように握る事を意識しましょう。
今回ご紹介したようにスイングそのものよりもアドレスやグリップを改めて見直してみることをおすすめします。
スイング自体を変えようとすると、かえって変な癖がついてしまう可能性もありますので。
ゴルフボールが、クラブフェースのどこの部分にヒットしていることを知るだけで、ショットを簡単にコントロールすることができます。
アプローチでは球足を速くしたり、遅くしたり、ドライバーでは飛距離アップすることができるので、スコアも自然と伸びてきます。
ぜひ、理想の打点を確認していただき、球筋がどのようになるのかを、まずは練習で試してみてください。コースマネジメントで有効に働くことでしょう。
ゴルフ飛距離を伸ばすまとめ
①飛びの3要素とは!?
ボールスピード・打出角度・バックスピンの3つ。
②最適な打出角度・バックスピン
クラブによって数値が違うのでボールスピードと打出角度による最適バックスピン表で把握する。
理想の打出角度・バックスピンを目指す。
③ボールスピードをあげるには!?
ボールの先を振りぬく。あくまでも「ボールを打つ」のではなく、その先を振り抜いていくのが大前提。
ミート率をあげる考え方を知り、
・自分に合った方法でスイングのエネルギーをどう高めるか?
・そしてそのエネルギーをいかにミート率を高めてボールに伝えるか?
一般的なアマチュアのミート率は平均で1.3前後、プロでも1.5弱ぐらい。最大値は1.56。
④ミート率をあげるには!?
打出し方向とサイドスピン量で、クラブフェースのどこの部分にヒットしているかを把握する。
打出し方向 ±5° サイドスピン ±500回転を目指す。
これらは、全て数値で把握できましたよね。
打ちっぱなし練習場では、正確な数値を把握することはできません。ゴルフシミュレーターならではの練習方法になります。
数値が把握できると、「自分に腑に落ちやすくなる」のでゴルフ上達も近道になります。
サンタスのBASE(レンタルスペース)は、完全個室でゴルフシミュレーターが体験でき、サンタス食堂にテーブルオーダーも可能なので、仲間と一緒にゴルフや飲食を楽しめるんだよ。
そして、一番大切な事は「ゴルフを楽しむ」と言う事です。
サンタス自慢のゴルフシミュレーターで練習やラウンドを楽しんではいかがでしょうか?